文章の書き方~基本編~┃注意すべき6つの点

 皆さんは、Twitterや人のブログ等で一般人の文章を見て、

『うーん、何か読みにくいなあ……』

 とか、

『あれ、この文章、よく見たらおかしくね?』

 と思ったり感じたりした経験はあるだろうか。

 一方で、例えば小説や新聞といったプロが書いた文章に違和感を感じたことは少ないはずだ。

 それもそのはず、プロの文章と素人のそれとには明確な違いがあり、プロ達は守るべきポイントを守って文章を書いているのである。

 ここでは、新人賞の三次選考常連(笑)であるボクが、その「ポイント」について例をあげつつ説明していく。

①修飾語の乱用を避ける

 本来文を彩るはずの修飾語も、多用しすぎると文の妨げとなってしまう。次の文章はその例である。

・私の元に、もふもふしてそうで尻尾を巻いた、目がクリっとしていて舌を出した柴犬が走ってきた。

 修飾語がスムーズな読みを邪魔しているのを、おわかりいただけるだろう。

 改善例としては、

・私の元に、尻尾を巻いたもふもふしてそうな柴犬が走ってきた。彼は可愛らしいクリっとした目をしており、元気そうに舌を出していた。

 情報量が多くなっているのに、スムーズに読めるのではないだろうか。ようは、無理して一文に詰める必要はないのだ。

②主語がブレないようにする

・飼い犬が「ワン」と吠えたので、僕は駆けつけてエサを与えると、逃げて行ったので追いかけることとなった。

 この文章では、「吠える」「逃げる」という飼い犬の行動と、「駆けつける」「エサを与える」「追いかける」という僕の行動が混ざって、違和感を覚える文章になっている。

 このような文章も

・飼い犬が「ワン」と吠えたので、駆けつけてエサを与えた。すると、なぜか犬が逃げ出したので、追いかけることになった。

 といった風に、二つの文章な分けるとすっきりしたように感じるだろう。二つの文章の主語を犬に統一したのもポイントである。

③同じ音を連続させない

 以下に失敗例を挙げる。

・ボクの柴犬の毛の色はやや薄い。

 話し言葉としては自然かもしれないが、文字に起こしたものを見ると、「~の」が連続しており不自然極まりない。

・ボクの柴犬は、毛の色がやや薄い。

 と書くと、何の違和感も覚えないのではないかと思う。

 日常会話で気にしない分見落としがちなミスであるので、気づいたら逐一改善するようにしよう。

④語尾に気をつける

・僕は彼女に告白した。彼女は盛大に戸惑った後、OKの返事をくれた。僕は思わずガッツポーズをしてしまった。

 この文章は語尾が全て「~た」で終わっている。箇条書きのようになっており、いまいち文章に面白みがない。

 改善するには、

・僕は彼女に告白した。彼女は盛大に戸惑うこととなる。この時僕は、心臓が破裂しそうだった。しかしその直後、OKの返事をくれたのだ!僕は思わずガッツポーズをしてしまった。

 このように、「~た」の文章に「~だ」やブツ切りの文章をはさむとよい。それだけで文章に面白みが出ているのが分かるだろう。

 このミスは、自分の書いた文章を読みなおさない人に起こりがちだ。逆に、読みなおすと一瞬で気づくことができるので、誤字脱字の確認の意味も込めて、読みなおしは必ず行うようにしよう。

⑤二重表現を避ける

  • 冷たい冷水
  • 被害を被る
  • 馬に乗馬する

 といったものが有名な二重表現にあたる。言う必要はないかもしれないが、

・冷水だけでよい

・害を被る。もしくは、被害がある。

・馬に乗る。もしくは、乗馬する。

 といった風に直すとよい。見落とすと、読者にかなりの違和感を与えるので、気を付けるのがよい。

⑥原稿執筆のルールを気にする

 小説や新聞に載せるための文章は、縦書きを想定して書かれるものであり、縦書きにはそれなりの数のルールがある。

 今回はそのルールの中でも、「横書きしか使わないよ!」といった方も気にしておくべき項目を挙げることにする。見るべき人が見ると一瞬で「お、この人はしっかりとしたルールを知った人なんだな」と分かってしまうので、矯正することは、仕事をする上でかなりのメリットになる、と思っても良いだろう。

・「」の中の最後の文章の句点は要らない。

 例:「ほう。なかなかやるな」

・三点リーダー(…)、ダッシュ(―)は二連続で使う。

 例:「炭酸抜きコーラですか……。大したものですね」

・「」の中の「」には『』を使う。

 例:「彼は、『お前では勝てない』と言っていた」

・「~たり」は二つ一組

 例:遊んだり、喧嘩したり

 これは、日本語の常識レベルなので絶対に単体で使わないように。

まとめ

 「文章力が高い人」になるためには、今日紹介したようなことを呼吸するように行えるのが大前提となるだろう。基礎がしっかりとした文章というのは、分かる人には分かるものだ。逆に考えれば、しっかりとした文章を書いていると認められやすくなるのは必然なのである。ボク自身、これからも気を付けて文章を書いていきたい。

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